2009年06月18日

後件肯定(英: Affirming the consequent)とは

後件肯定(英: Affirming the consequent)とは、形式的誤謬の一種。以下のような論証形式の推論をいう。

もし P ならば、Q である。
Q である。
したがって P である。
この形式は論理的に妥当でない。言い換えれば、この形式では前提が真であっても結論を導く推論の構造が正しくない。「後件肯定」の「後件」とは、大前提(条件文)の後半部分(上の場合、「Q である」)を指す。小前提は後件を肯定しているが、そこから大前提の前件(「もし P ならば」)を導くことはできない。

後件肯定が妥当でないことを示すため、真の前提から明らかに偽の結論が導かれる例を以下に示す。

ビル・ゲイツがフォートノックス(米国連邦金塊貯蔵施設がある)を所有しているなら、彼は金持ちだ。
ビル・ゲイツは金持ちだ。
従って、ビル・ゲイツはフォートノックスを所有している。
以下の例のような場合、形式は同じでも表面上正しいように見える。

私はインフルエンザにかかっているとき、ノドが痛くなる。
今、私はノドが痛い。
だから私はインフルエンザにかかっている。
もちろん、ノドが痛くなる病気はインフルエンザだけではない。従って、これは誤謬である。
ハンドボール
ジーンズ
衛星
フラダンス
白地図
計算化学
茶道
フットバッグ
年金
船舶工学
免疫学
フードテーマパーク
生活習慣病
映画史
スクエアダンス
化学工学
ストリートダンス
地球
人形劇
生態系

ことわざでは、

英雄、色を好む
彼は色を好む
だから彼は英雄である。
表面上正しく見えても、ベン図に書き表してみると偽であることが分かる。

後件肯定は間違った推論方法であるが、「アブダクション」という名前で擁護される場合もある。

関連する論証形式 [編集]
以下の例は後件肯定ではない正しい推論形式であるが、混同されやすい(大前提が条件文ではなく同値である場合)。

P であるときだけ Q である。
Q である。
従って P である。
例えば、次のようになる。

彼は中にいないときだけ、外にいる。
彼は外にいる。
従って、彼は中にいない。
ただし、これは一種の論点先取である。

2009年05月31日

幕藩体制

幕藩体制(ばくはんたいせい)とは、近世日本の社会体制のあり方を、幕府(将軍)と藩(大名)という封建的主従関係を基点にとらえた歴史学上の概念である。戦前段階には狭義に政治体制自体を指していたが、戦後の歴史学の進展に伴い、近世日本の社会体制全体の特色を示す概念として使われるようになった。幕藩制(ばくはんせい)ともいう。
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江戸幕府を全ての武士の頂点とし、最高の統治機関としながらも、各大名がそれぞれの領地においてある程度独立した統治機構(藩)を形成していることと、米などを現物で納めさせて年貢とする石高制をその基礎においていることが特徴である。諸大名を親藩、譜代大名、外様大名に分け、参勤交代や改易によってこれを統制した。また、士農工商などといわれる身分制度によって武士を支配階級に位置づけた(もっとも士農工商という言葉は当時の階級を正確に表してはいないと指摘されている)。

石高制については安土桃山時代に兵農分離が行われ検地によって徐々に形成されていたものだが、幕藩体制を形作る諸制度は初代将軍徳川家康以降、2代徳川秀忠、3代徳川家光の時代に、鎖国体制や知行制、村請制などが確立されていった。武家諸法度や朝廷に対する禁中並公家諸法度、寺社への統制なども行う。

江戸時代には商人資本の成長や農村への商品経済の浸透、それらによる身分制の変質など、村落共同体の動揺は一揆や打ちこわしを招き、幕府や諸藩は幕政改革や藩政改革を行い再編を試みる。

幕末には幕府は鎖国政策を改めて開国し、朝廷権威も伸長して公武合体路線が進められる。大政奉還、王政復古により解体され、明治初期には旧藩による統治は維持されるが、中央集権政策のもと版籍奉還、廃藩置県により幕藩体制は終結する。

2009年04月28日

東洋といえば日本のことを指す

中国では東洋といえば日本のことを指す。東瀛と共に日本の別称として使われることが多い。 この他に古くから中国では中国を中心とする地理の概念があり、中国の四方に広がる海洋を東洋、西洋、南洋、北洋と名付けた。東洋は「東側の海洋」という意味で中国より東の部分を指し、西洋はインド洋一帯を指し、北洋は渤海、黄海、朝鮮半島一帯、南洋はインドネシア、フィリピン諸島一帯を指す。 なお日本語の東洋に当たる言葉は中国語で「東方」と書く。

オリエント(形容詞はオリエンタル)も「東洋」と訳されることがある。ただしこの語は、欧米では、中近東を指すことが少なくない。歴史用語としては、古代ローマから見て東方にあった、イスラム化される前の中近東(北東アフリカを含む)地域を指す。

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英語の「Eastern world」は、冷戦時代の東側陣営を指すこともある。「西洋」と「西側陣営」が連続する概念と考えられているが、「東洋」と「東側陣営」は別物と考えられることが多い。といっても「東洋的専制主義」で有名なカール・ウィットフォーゲルのようにこの点を重視する学者もいる。

2009年04月12日

盆踊り

盆踊り(ぼんおどり)は、盆の時期の夜間に集団で行なわれる踊りの一種。

広場の中央にやぐらを立て、やぐらの上で音頭とりが音頭を歌い、参加者はその周囲を回りながら音頭にあわせて踊る形式が一般的である[1]。念仏踊りが起源といわれる。

俳句では夏の季語である。夏休みの間の大きなイベントの一つである。かつては夜通し行われることが多かったが、近年は深夜まで行われることは少なくなっている。

盆踊りの伴奏音楽としては多く音頭が奏される。昔ながらの、生太鼓、生三味線、生音頭取りで踊るところもある。三味線に代わり、エレキベースやリズムボックスを使用することもある。近年は音頭とりや囃し方が少なくなったため、録音された音頭を電気的に再生しておこなうことが多くなっている。地方によって独特の音頭と踊り方がある。また関東?近畿の一部地域によっては、開催時期により「彼岸踊り」と呼称することもある。彼岸の約10日前?彼岸までは、「彼岸踊り」と呼びその他の時期は夏祭りまたは秋祭りとしての名称が多い。従来は彼岸踊りの名称は使われていなかったが、彼岸時期の開催を冗談として「彼岸踊り」と言ったことで、定着していったとの通説があり、発祥地としては、大阪北摂または東京東部とも言われているが、明確な場所は不明である。

歴史的には村落社会において娯楽と村の結束を強める機能的役割を果たした。そのため、各地にご当地音頭も多く存在し、自治体や商工会など作成したオリジナルの地域的音頭も珍しくない。明治以前はこの行事は歌垣などの風習に結びついていた。

^ 稀に異なる様式の場合も存在する。たとえば福島県三春町では、舞台形式の台が作られ参加者はその一方正面で踊るという特異な配置が有名。

代表的な楽曲 [編集]
ここで挙げる楽曲は民謡(歌謡民謡を含む)に限定する。音頭形式の楽曲一覧も参照。

炭坑節(たんこうぶし 福岡県民謡)    全国各地で踊られている。鈴木正夫が歌ったものが多い。
東京音頭
大東京音頭
河内音頭(かわちおんど、大阪府)
江州音頭(ごうしゅうおんど、滋賀県ほか関西一円、東近江市発祥とされている)
北海盆唄(北海道)
子供盆踊り歌(北海道)
ズンドコ節
ソーラン節
ナニャドヤラ(「ナニャトヤラ」とも言われる、岩手県北・青森県南・秋田県鹿角地方)
郡上節(岐阜県)
名古屋囃子(愛知県)
大名古屋音頭(愛知県)
デカンショ節 (兵庫県篠山市)

日本国外の盆踊り [編集]
ハワイやカリフォルニアでは日系移民コミュニティにより、類似の行事が開催されている。それらは「ボン・ダンス」と呼ばれているが、レパートリーは現地のものに置換されている。

衣装 [編集]
伝統的には、やぐらの上の太鼓方、音頭取りならびに踊り子は浴衣を着用することが多いが、一般参加者はカジュアルな平服でも良い。踊り子が同じグループである場合、揃いの浴衣を着ることが多い。また女性の場合、団扇を背中の帯に差し込んでおくこともある。男性は、鉢巻をし、腰に印籠をぶら下げて踊ることもある。

地方によっては、狐などの仮面をつけて踊る場合や、舞台化粧並の厚化粧をして華やかな衣装で踊る場合がある。

盆踊りの起源 [編集]
盆踊りとは元々は仏教行事である。平安時代、空也上人によって始められた念仏踊りが、盂蘭盆の行事と結びつき、精霊を迎える、死者を供養するための行事という意識になっていったようである。 室町時代の初めには、太鼓などをたたいて踊るようになったといわれている。 現在も、初盆の供養を目的の盆踊りも地域によっては催されている。 太鼓と「口説き」と呼ばれる唄に合わせて踊る。口説きは、地区の伝統でもある。初盆の家を各戸を回って踊る所もある。 昔は旧暦の7月15日に行われていた。故に盆踊りはいつも満月であった。

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2009年03月28日

女らしさ

女らしさ(おんならしさ)とは、これが女性の特性(あるいは特徴・要件等)である、と特定の話者や特定の集団が想定している観念群のことである。「男らしさ」に対置される観念。

「女らしさ」は、文化圏、地域、宗教の教派、歴史、時代、世代、家庭環境、個人の嗜好などの影響を受けつつ形成され、多様である。同一地域、同一文化圏であっても、時代とともに変化してゆくことは多く、ある人が思い描く「女らしさ」も、年齢や経験とともに変化してゆくことは多い。

これが生物学的差異に由来するものか、文化的に醸成されたものに過ぎないのかは議論がある。例としては、前者には脳の性差、ホルモンの違いなどで性格の傾向が規定されている可能性、後者には躾(しつけ)・社会環境による人格形成への影響などが挙げられる。

近代における「女らしさ
明治時代から「女らしさ」は女性の自然の発露である[要出典]と述べる人もいた。あまりに人工的なものは疎んじられていた[要出典]、と指摘する人もいる。

フェミニズム [編集]
フェミニズムにおいては、「女らしさ」は強制[要出典]、ととらえられる。
テリーヌ レーション パドック コラール ランド ブリス しし唐 レッド ダラス バスタ クロノグ ティング ドライ フルカップ ゴッド ハイド カナン シダレ りつりん ひぼう チカフ ナーバス なかふら ヨゴリーノ 高菜 ドアボーイ フレナ ユズリハ 潮の香り ブラック やしゃ オリンピピ ヤラピン イスア スラム ミラージュ ビート ワイポ クローニ オゾンホ プラン シトラス やなだに テラピア セレクト バック カイドウ バルブトゥ シティ あきう

現代の若者の意識調査 [編集]
文部科学省の外郭団体である財団法人「一ツ橋文芸教育振興会」と「日本青少年研究所」は、2003年秋に日本・米国・韓国・中華人民共和国の高校生各千人を対象にアンケート調査を行い、2004年2月にその結果を発表した。この結果にもとづき、読売新聞は、日本では「女は女らしくすべきだ」を肯定した生徒が28.4%であり、他国(米58.0%、中71.6%、韓47.7%)よりも「突出して低い」と報じた。また、「男は男らしく」を肯定した人も43.4%と、4カ国で唯一半数以下であると指摘した[1]

なお、上記の新聞記事が引用し、日本青少年研究所が公開している調査報告書には、単純集計結果と男女別集計結果が記されている。この報告書における男女別集計結果によれば、調査対象者と各項目を肯定した者の男女比は下記の通りである
読売新聞2月20日朝刊の社説は、「日本青少年研究所」が公開した4カ国対象の意識調査において、「女は女らしくすべきだ」を肯定した日本の生徒が少なかった事などにもとづき、「教育界で流行している『ジェンダーフリー』思想の影響を見て取ることができる。」とし、その社説の最後で「調査結果は、倒錯した論理が広がったときの恐ろしさを示している。」と結論づけた[3]。

現代日本での「女らしさ」の具体例 [編集]
心理学者柏木恵子は[要出典]、「美」と「従順」を基調としている、としている。

2009年03月13日

イルリサット

イルリサット(Ilulissat)はグリーンランド西岸中部に位置する町。グリーランドで三番目に大きい町であり、人口は約4,000人。北緯69度の北極圏内にある。かつては、デンマーク語でヤコブスハン Jakobshavnと呼ばれていた。イルリサットのグリーンランド語における意味は「氷塊」である。
逃走の大地 ロゴス クキン タラン ハンマー ベニア 琥珀の月 ガブリエル アフタン フリーダム アイド いせい レインボー カスタ シャックル 天応最適 スポー マンバ てんびん ミュンヘン ガラニン ドリン ブルドー 春玉 バンニン 青い ドレス ブラン ビデオ メンタリ サーペント ビットト ドルフィン ピクトブ ルドベ サーコー 市松模様 ミントン マルタ リタイ バッテ ブラシ トルコ石 ネート オフチュ シンド ウース ミツマタ ラッシュ ちずい魚

イルリサットは直接、海に流出しているイルリサット氷河(Ilulissat ice fjord)の河口にある。この氷河が著名な観光地となっており、観光業が町の主要産業となっている。

歴史 [編集]
イルリサットの町は、約3千年前から何度か形成されたことが判明している。現在の町は、1741年にデンマーク人宣教師の一団に付随してきた商人のヤコブ・セベリン(Jakob Severin)がこの地に交易拠点を設けたことに由来する。

イルリサット氷河 [編集]
イルリサット氷河は町の側にあり、延長は約40kmでディスコ湾に注いでいる氷河である。氷河の流路は西方向であり、その東端にはヤコブスハン・イズブラエ氷河(Jakobshavn Isbrae Glacier)がある。イルリサット氷河は一日あたり20から35mも流動する氷河であり、年間200億トンの氷の流量がある。氷河より海に流出した氷塊は、砕けて様々な大きさの氷山となるが、氷山のサイズによっては浅海底に接触しその場に留まるものもある。外海に流出した氷山は、海流により一時北方向に運ばれた後に南へ方向を転じ、大西洋へ流出する。なお、イルリサット氷河は2004年に世界遺産に登録されている。

2009年02月24日

ZONE OF THE ENDERS

物語の舞台は22世紀の太陽系であり、地球人類は人口問題や環境問題の深刻化から宇宙に生活圏を拡げた。 地球周辺のラグランジュポイントにスペースコロニーが建設され、火星をテラフォーミングし植民地とした。さらに、資源確保のため木星圏にまで進出し、衛星エウロパのラグランジュポイント・L5 にコロニー・アンティリアを建設した。 だが、地球に住む人間の中には、火星以遠に住む者を「エンダー(田舎者の意)」と呼んで差別する者が少なくなかった。また、地球の半分以下の重力しかない火星で生まれ育った者は地球出身者に比べて筋力的に劣るという事実もあり、地球出身者は火星出身者を見下し、逆に火星出身者の中には半ばコンプレックスに基づく反地球的な気運が高まっていった。 そうした背景の中、未だ植民地に過ぎない火星では国連宇宙軍 (UNSF) が武力を背景とした監視活動や弾圧を行い、それに対抗して火星側のレジスタンス活動などが活発化。そして、反地球思想の強いバシリアカウンティは軍事組織バフラムを結成、一騎当千の新兵器オービタルフレームを開発して地球の物量に対抗しようとしていた。
パノラ 暮し情報 ブーケ アカシア シーケン ブッサフマ ミストダ ユーロ ミリタ チャーミ 陽陽次 シャルテマ しゃる 淡き宵 プレス ウーハイ コラー オパールグ マイト モルフォ チュー エージ ソロ ブルカ ムスタ サイボー パクト けいらい トランス おおわひん シーラ ネクタ グアニリ モスキ アングル コロンボラ ボイルド しめじ アカンバ ダイナマイ テレメ 検索メンス テラス ドクダミ ルランナー モーリシャ プレスリ セルン ブレー さんじゅ

レオ・ステンバック(Leo Stenbuck)
声 - 下和田裕貴
主人公。14歳の内向的な少年で、同級生からはいじめを受けていた他、両親も離婚と言う状態にあった。バフラムによるアンティリア襲撃のさなか偶然ジェフティに乗り込んでしまったことから、そのフレームランナーとしてコロニー脱出を手伝うことになる。
もともと民間人の少年であり、OF操縦の経験も無かったが、戦いを通じて成長していき、バフラムのフレームランナー達と渡り合うほど急速な成長を見せる。戦いを通じて常に一緒だったADAに心引かれていく。
エイダ(ADA)
声 - 芳野美樹
ジェフティに搭載された独立型戦闘支援ユニット。人間同様の会話機能を持つが、冷静で論理的な思考を持つ。操縦技能が無く、感情に流されがちなレオに当初は厳しい評価を下していたが、レオの影響を受けて次第に変化していく。
セルヴィス・クライン(Celvice Klein)
声 - 堀江由衣
14歳。教会の孤児院でボランティアをする、献身的で心やさしい少女。しかし芯はしっかりしており、自らの危険を顧みずに孤児院の安否を確かめに行くなど、頑固で行動的な一面も持つ。
かつてアンティリア移住の際に起こった事故で両親を失い、天涯孤独の身となっている。
ヴァイオラ・ギュネー(Viola)
声 - 手塚ちはる
ノウマンの部下。オービタルフレーム・ネイトを駆りレオの前に立ちはだかる。常に戦いを求める苛烈な女戦士。
スラッシュ
声 - 鳥海浩輔
オービタルフレーム・テンペストのフレームランナー。当初はレオを子供扱いしていたが、後にその認識を改めるようになる。
アックス
声 - 大西健晴
オービタルフレーム・タイラントのフレームランナー。
ナイトレイド
声 - 押田浩幸
オービタルフレーム・ネビュラのフレームランナー。野卑な性格で、下品な口調で話す。
エレナ・ワインバーグ(Elena Weinberg)
声 - 夏樹リオ
輸送船アトランティス号の副長。理知的で心優しい女性。しかし任務のためには私情を捨てる強い精神力を持ち合わせている。ジェフティのランナーとなるはずだった人物、アランとは恋人同士だった。
ロック・サンダーハート(Rock Thunderheart)
声 - 梁田清之
アトランティス号のクルー。大柄な体格と厳つい顔立ち、不躾な口調だが面倒見は良いらしく、ジェフティのランナーとなったレオが子供である事に戸惑いながらもサポートする。アランとは親友だった。
ノウマン(Nohman)
声 - 江原正士
バフラム軍指揮官。物語当初はオービタルフレーム・セルキス(劇中には名称のみ登場)に搭乗するが、アヌビス奪取に成功後はアヌビスに乗り換える。その言動や行動には謎が多い。
アラン
ジェフティの正規ランナー。バフラム軍の襲撃により戦死している。

登場兵器
オービタルフレーム
ジェフティ
アヌビス
ネイト
ラプター
サイクロプス
マミーヘッド
テンペスト
タイラント
ネビュラ
ディンゴ・イーグリット(Dingo Egret)
声 - 井上和彦
28歳。本編の主人公。かつてはノウマンの部隊に所属していたこともある元バフラム軍人で、軍内でも唯一ノウマンに対抗できる腕前を持つと言われたエースパイロット。しかし、ある事件をきっかけに脱走同然にバフラムを退役、木星の衛星カリストで採掘作業員をしながら隠棲していた。軍を離れてもパイロットとしての腕前は衰えておらず、旧式の作業用LEVで高い氷壁を駆け上がるといった技術を見せた。
一見皮肉屋で厭世的だが、本来は正義感が強く情に厚い性格であり、一度仲間と認めた相手には義理を貫く。趣味はスポーツ観戦。
エイダ(ADA)
声 - 芳野美樹
ジェフティに搭載された独立型戦闘支援ユニット。前作でのレオとのふれあいにより、思考はより人間的になっている。
ケン・マリネリス(Ken Marinaris)
声 - 雪乃五月
19歳。ノウマンの部下で、オービタルフレーム・アージェイトのフレームランナー。ノウマンによって瀕死の重傷を負わされたディンゴを連合宇宙軍のスパイを名乗ってバフラム軍医療スタッフを騙して治療させた。その際、ジェフティの動力に心肺機能を依存させる形で蘇生させ、ディンゴを半ば強制的にアーマーン計画の阻止に駆り出した。
生真面目だが、冒頭でディンゴと対峙した際には、出会い頭にいきなり拳で殴りかかり、皮肉屋で威圧的なディンゴを相手に一歩も退かずに口論するなど、勝気で男勝りな性格。フレーンランナーとしての腕も悪くは無いが、自動化された操縦系が前提で、支援AIを削除されたアージェイトは操作できなかった。
謎の掛け声「はいだらー!」を叫ぶが、言葉自体は脚本担当の村田周陽が思い付いた言葉で、特に意味がある訳ではない。
胸が大きく見えるが、小島秀夫は、プロテクターを着用しているためと述べている。
レオ・ステンバック(Leo Stenbuck)
声 - 鈴村健一
16歳。前作の主人公。アンティリア事件の後、アトランティス号のクルーとなり仲間やジェフティ 、ADA を守るため、正式に地球連合軍に参加している。そこで機動兵器のパイロットとしての才能を開花させ、最新鋭の可変型アドバンスドLEV「ビックバイパー」のパイロットとなる。
ジェフティのアーマーン突入、自爆を阻止すべく奔走する中で、覚醒したジェフティとそのフレームランナーとなったディンゴに出会う。当初はディンゴに対して嫉妬にも似た感情を抱くが、ディンゴのランナーとしての腕前と人柄を信じ、ジェフティとエイダを託す。
ノウマン(Nohman)
声 - 小杉十郎太
43歳。本名リドリー・ハーディマン。アーマーン計画の立案者であったリコア・ハーディマン博士の実子であり、現在のアーマーン計画の指揮者。有能なフレームランナーでもあり、オービタルフレーム、アヌビスに搭乗する。
普段は爬虫類のように冷徹で、無気味な微笑以外には感情を表そうとしないが、ひとたび感情が高ぶると目を見開き歯を剥き出しにして相手を恫喝する。
彼が推進するアーマーン計画には謎が多く、単純な大規模破壊兵器を用いた武力による支配が最終目的ではないらしい。
ロイドとの会話内容から、身体に何らかの強化手術を行っている事が解る。
デルフィ(DELPHI)
アヌビスに搭載された独立型戦闘支援ユニット。
ヴァイオラAI(Viola A.I.)
声 - 手塚ちはる
前作で戦死したヴァイオラの一部人格を移植したAI。前作に登場したネイトの後継機であるオービタルフレーム、ネフティスをコントロールする。
生前のヴァイオラの闘争本能とジェフティへの執着心をコピーしており、幾度となくジェフティとディンゴの前に立ちはだかる。前作のヴァイオラと共通の台詞がある。
ロイド(Lloyd)
声 - 阪脩
70歳。バフラム軍に所属するオービタルフレームのシステムエンジニアであり、アージェイト等の開発をおこなう。自身もオービタルフレーム、インヘルトのフレームランナー。訓練時代のディンゴとも面識があり、師弟のような関係だったらしい。生粋の職人気質で、バフラムの現状を憂いつつも揺るぎない忠誠を捧げている。そのため、ディンゴがアヌビスへの対抗手段を求めて現れた際には、ディンゴの意思を理解しつつも、インヘルトを駆りジェフティと対峙する。最後にはジェフティにゼロシフト起動用のプログラムを転送、自分の要塞に来襲したアヌビスからジェフティを逃がした後、憤慨したノウマンによってインヘルトの頭部ごと潰された。
強化手術を受けており、後頭部と前頭部から3本のコネクタが突き出した外見を持つ。本人曰く、「性能を追求した結果」。
デザインはインヘルトと同じく、金子一馬がデザインしている。
エレナ・ワインバーグ(Elena Weinberg)
声 - 小林優子
28歳。連合宇宙軍の特務輸送艦アトランティス号の副長。副長ではあるが事実上の指揮官となっている。基本的な性格は前作Z.O.Eと同一だが、今作では軍人としての立ち位置が強調されたキャラクターとなっている。
テイパー(Taper)
声 - 堀川仁
24歳。連合宇宙軍のLEVパイロット。普段は尊大でお調子者で口も達者な自慢屋だ。実際はオービタルフレームを見ただけで逃げ出してしまうほどの小心者だが、圧倒的な戦力差を前にしても、仲間の援護のため火星に向かおうとディンゴに協力を求めた。
リック
声 - 岩田光央
18歳。採掘作業員。カリストでのディンゴの同僚。線の細いやや気弱な青年。ディンゴを兄のように慕っていた。
アンジー
声 - 日笠山亜美
22歳。オペレーター。カリストでのディンゴの同僚。ディンゴに気があったらしく、積極的にアプローチしていた。
ヴォルコヴォ
声 - 立木文彦
38歳。4人構成のザカートランナーズのリーダー。階級は中尉。ドレッドヘアーとサングラスという容姿の持ち主。
ザカートランナーズ(ZAKAT RUNNERS)
ヴォルコヴォの部下で、3名(ヴォルコヴォを含めると4名)のチーム。巨大オービタルフレーム「ザカート」を操縦しており、ビームを当てた際には歓声を上げる。
エリー・ケイトン
声 - 熊谷聖香
42歳。バフラムの兵器「ベクターキャノン」を奪取した連合宇宙軍エイトへッド小隊の副隊長。
無敵艦隊艦長
声 - 谷口節
54歳。自分の艦隊に絶対の自信を持っている艦長。連合宇宙軍掃討に向かう途中、ジェフティを発見し撃破しようとするが、逆に撃沈される。
リコア・ハーディマン
故人。ノウマンの父親。アーマーン計画の立案者であり、ジェフティとアヌビスの開発者でもある。
リチャード・マリネリス
故人。ケンの父親であり、バフラム時代のディンゴの部下。優秀なパイロットだったらしく、ディンゴもかつて幾度か助けられたことがあるという。

登場兵器
オービタルフレーム
ジェフティ
アヌビス
ネフティス
アージェイト
インヘルト
ザカート
ラプター
サイクロプス
マミーヘッド
ナリタ
クラッド
レオパルド
LEV
ビックバイパー
採氷LEV
ファントマ

岡村憲明のストーリー案
Z.O.Eと関わりのあったディレクターの岡村憲明のブログで、プロジェクト初期のタイトル「アトランティス」のストーリー案、そしてレオが主役だった場合の没ストーリー案が公開されている。同時に、岡村憲明とZ.O.E、当時の小島組、小島秀夫との関わりについても記載されている。

レオを主役とした没ストーリーの要約は以下のとおり。詳細は、岡村憲明のブログを参照。

アンティリアを脱したレオは、アトランティス号のメンバーと共に火星へ行き、ジェフティ輸送の本当の依頼者を知る事になる。 その後、一度地球を経由して再び火星へ赴くレオ。アーマーンを用いて火星の人民を人質に取ったバフラムを止めるべく、ジェフティはアーマーンへ乗り込み、アヌビスと対峙する。

戦闘の最中、アヌビスのフレームランナー、ノウマンはジェフティとアヌビス、そしてメタトロンと文明に関係する事柄、戦いの理由を語り始める。

2009年02月08日

日蘭関係

日蘭関係(にちらんかんけい)では、日本とオランダの関係について解説する。
タジーン ドジョブ セキュア きり ポストマン ニアミス フェデ ラテックス ホトトギス フェー タイダイ ふうせん ベリル そばみち メントール カネロニ キャンドル ファンク ブッシェル チェチ シュロチ チンネ じゃぼ ジベレリン タイシ ふらの タンキニ レユニ クロスボ 鉄人 リッポン ティナド いささ トリップ とうみょ ロレック ストップ プラン テンス プロテオ ノクターン ハコネ ハートフル タヒチ まるも ダウン ウェブ ザンサス びゃっこ マフィン

日蘭関係の歴史は、17世紀初頭まで遡ることができる。江戸時代初期から幕末に至るまで、「祖法」として固守された鎖国政策の中にあっても、ヨーロッパ諸国では唯一、オランダとは長崎貿易を通じて外交貿易関係を維持し続けた[1]。この間、日本に到来したオランダ船は、1621年(元和7年)から1847年(弘化4年)までの227年間に、延べ700隻以上にのぼる。江戸幕府は、オランダから毎年もたらされるオランダ風説書の情報によって国際情勢を知り、対外政策を決定した。また、ヨーロッパから伝来した学問・技術に関する研究は、そのほとんどがオランダおよびオランダ語を通じて摂取されたため蘭学と呼ばれ、幕末から明治維新以降にはじまる急激な知的開国の下地を形成した。

明治時代以降もおおむね良好な外交関係を維持したものの、昭和時代に入ると関係は悪化する。太平洋戦争の開戦後、イギリスに亡命していたオランダ政府は、日本へ宣戦布告した。両国は戦争状態に入り、日本軍はオランダ領東インドなどに進攻した。数年間の敵対関係を経て、戦後、日本国との平和条約(サンフランシスコ講和条約)の発効により、両国の親交は復活した。

文化交流、経済交流は活発で、要人の往来も頻繁に行われる。特に、日本の皇室とオランダ王室の関係は親密で、2006年(平成18年)8月には、日本の皇太子徳仁親王と同雅子妃および愛子内親王が、オランダに異例の長期旅行・滞在を行った。

日本の外務省は、「400年に及ぶ歴史的伝統的友好関係を維持。両国の皇室・王室関係は極めて親密。一部の戦争犠牲者による賠償請求問題を除き特に懸案はなし。」と、両国の政治関係を総括してい。

オランダ貿易の開始と鎖国の完成
ヘンドリック・ブラウエル。第2代平戸オランダ商館長
復元された出島のオランダ商館内部
川原慶賀「唐蘭館図 蘭船入港図」慶長5年3月16日(グレゴリオ暦1600年4月29日)、オランダの商船リーフデ号(デ・リーフデ号)[2]が、豊後国臼杵(大分県臼杵市)に漂着した。当時、新教国で新興貿易国家として勢力を伸張していたオランダに対し、敵愾心を抱いていた旧教国スペイン(イスパニア)のイエズス会士らは、「リーフデ号は海賊船である」と、五大老の一人であった徳川家康に進言した。この進言を受けて、乗組員のオランダ人ヤン・ヨーステン(ヤン=ヨーステン・ファン・ローデンスタイン)や、イギリス人のウィリアム・アダムスらは、船とともに大坂(大阪)へ護送され、取り調べを受けた。同月末(同年5月)、乗組員を引見した家康は、新教国と旧教国の対立など欧州情勢を臆さずに解くヤン・ヨーステンらを気に入り、海賊船の嫌疑を晴らした。家康は、釈放されたヤン・ヨーステンらを城地の江戸に招き、外交政策の相談役とした[3]。江戸に幕府を開いた後も、ヤン・ヨーステンは城下に屋敷を構えて外交交渉に当たり、ウィリアム・アダムスは後に旗本として相模国逸見に領地得て、三浦按針の名を与えられた。ヤン・ヨーステンの屋敷跡は八重洲(東京都中央区八重洲)という地名に、アダムスが眠る旧領に造られた駅には安針塚駅(京急本線)と、その名を残している。

江戸幕府は、当初、安土・桃山時代から続く南蛮貿易について、その独占と管理に重点を置き、開国を維持する政策を採った。1604年(慶長9年)には、江戸幕府が初めて内外貿易船に朱印状を下付して朱印船貿易を始め、同年には糸割符制度も始めた。貿易関係は維持したものの、キリスト教に対する警戒は強まり、特に布教に力を入れるスペインなどの旧教国を冷遇し、貿易に力を入れるオランダやイギリスなどの新教国を厚遇する措置をとった。1609年(慶長14年)にオランダ、1613年(慶長18年)にはイギリスが、肥前国平戸(長崎県平戸市)に商館を置いて平戸貿易が始まると、その傾向は顕著になった。なお、スペイン人・ポルトガル人を南蛮人というのに対して、オランダ人は紅毛人と呼ばれ、後には広く西洋人一般を紅毛人と称した。

当時、オランダは、スペインからの独立をかけた八十年戦争(1568年から1648年まで)の最中で、1579年に成立した対スペイン軍事同盟であるユトレヒト同盟の下、独立国家(ネーデルラント連邦共和国)として歩み始めたばかりであった。1596年にはイギリス・フランスと締結した対スペイン攻守同盟により、オランダの独立は一応承認され、1602年には後にオランダ海上帝国と呼ばれる体制の基礎となるオランダ東インド会社が設立された。1609年(慶長14年)の日蘭貿易開始の際にオランダ東インド会社は、前将軍である徳川家康に対し、オランダ総督のオラニエ公マウリッツを「国王」と記した書簡を提出し、朱印状を得ている。この当時、オランダには国王が存在しなかったため、共和国の中心的指導者であるオランダ総督のオラニエ公マウリッツを対外的代表としていた。
家康が亡くなった1616年(元和2年)、ヨーロッパ船の来航を平戸と長崎に制限したのを皮切りに、江戸幕府は南蛮貿易の縮小に傾き、続く3代将軍・徳川家光の治世には、この傾向が強化される。1623年(元和9年)にイギリス人が平戸の商館を閉鎖し、翌1624年(元和10年/寛永元年)にはスペインとの国交を断絶して、スペイン人の来航が禁じられた。1633年(寛永10年)には、奉書船以外の海外渡航を禁じる第1次鎖国令が定められ、1635年(寛永12年)にはすべての日本船の海外渡航を禁じる第3次鎖国令が定められる。1639年(寛永16年)にポルトガル人の来航を禁じる第5次鎖国令が定められると、ヨーロッパ諸国ではオランダのみが日本との貿易を継続することとなった。そして、1641年(寛永18年)には、オランダ人を長崎の出島に移し、鎖国体制は完成した。

オランダとの通交
1801年の長崎の様子
初の蘭和辞典『ドゥーフ・ハルマ』。適塾所蔵。
ヘンドリック・ドゥーフ。オランダ商館長。『ドゥーフ・ハルマ』の著者。オランダは1602年、貿易に携わっていた諸会社を統合し、オランダ東インド会社を設立した。このオランダ東インド会社は、国家(当時はネーデルラント連邦共和国)から特別の保護と権限が与えられており、南アフリカの喜望峰から南米のマゼラン海峡に至る地域で、独占的に貿易を行った。また、オランダ東インド会社は、これらの地域で条約や同盟を締結することや、軍事力の行使、貨幣の鋳造、地方長官や司法官の任命まで、様々な権限が認められていた。平戸、および長崎・出島に商館を設置し、これらに到来する船を周航させたのも、オランダ東インド会社である。オランダ商館は、総合商社の支店としての機能と在外公館としての役割をあわせて担い、本国と密接に連絡を取ることで、オランダ海上帝国とも呼ばれる通商国家オランダの繁栄を支えた。

オランダとの貿易では、初期には、オランダ側から生糸(インド北部のベンガル、ベトナムのトンキンなどで生産)、絹織物を輸入し、日本側から銀(主に石見銀山で産出)を輸出していた[4]。中期以降には、オランダ側から羅紗、ビロード、胡椒、砂糖、ガラス製品、書籍などを輸入し、日本側から銅、樟脳、陶磁器、漆製品などを輸出した。特に、肥前国有田窯(佐賀県有田町)で焼かれた有田焼は珍重され、オランダ・デルフト市の陶器デルフト焼には、有田焼の染め付けの影響が見られる。

オランダ人を長崎・出島に移した1641年(寛永18年)、幕府は、鎖国令と禁教令を徹底するため、来航するオランダ人に情報提供を義務付けた。義務の内容は、宣教師の日本潜入に関する情報の提供や、ポルトガル人・スペイン人など旧教国の対日本計画などに関する情報の提供で、これはオランダ人による貿易独占を継続するための重要な条件の一つでもあった[5]。この情報提供が定型化された後には、毎年オランダ船が入港すると、通訳業務を取り扱った通詞がオランダ商館長(カピタン、甲必丹、甲比丹)を訪れて広範囲の海外情報を聞き取り、翻訳の上、通詞と商館長が署名・押印して、長崎奉行に届け出た。このとき作成された文書は、「風説書」(阿蘭陀風説書、オランダ風説書)と呼ばれる。長崎奉行は風説書を江戸表へ送り、幕府首脳は風説書を通じて、海外情勢を知った。風説書の内容は年々簡略化され、形式化された。しかし、19世紀中葉、国際情勢が緊迫化して日本にもその余波が現れると、幕府は海外情報の収集に努め、「通常の」風説書に加えて、別に詳細な内容の「別段風説書」と呼ばれる文書を年々提出させた。この別段風説書は、アヘン戦争(1840年 - 1842年)勃発の翌々年、1842年(天保13年)から提出され始めた。

オランダ商館長は、歴代、通商免許に対する礼として江戸に上り、将軍に謁見して貿易の御礼を言上して贈り物を献上している。これを「カピタンの江戸参府」といい、毎年、定例として行うようになったのは1633年(寛永10年)からであり、商館が平戸から長崎に移されて以後も継続された。1790年(寛政2年)以降は4年に1度と改められたが、特派使節の東上は1850年(嘉永3年)まで166回を数えた。江戸の長崎屋、京の海老屋は「阿蘭陀宿」として使節の宿泊にあてられた。

蘭学の隆盛
蘭学、蘭学者、蘭学塾、蘭方医学、蘭癖、および蘭学事始を参照

蘭学の先駆者としては、肥前国長崎生まれの西川如見がおり、長崎で見聞した海外事情を通商関係の観点から記述した『華夷通商考』を著した。かれはまた、天文・暦算を林吉右衛門門下の小林義信に学んでおり、その学説は中国の天文学説を主としながらもヨーロッパ天文学説についても深い理解を寄せていた。

適塾所蔵『解体新書』
エレキテルオランダ語は通詞によって学ばれた。1720年(享保5年)、8代将軍徳川吉宗は、漢訳蘭書の輸入禁止を緩和し、1740年(元文5年)、儒学者の青木昆陽(甘藷先生)、本草学者の野呂元丈にオランダ語学習を命じ、西洋の知識摂取を奨励した。

江戸時代中期以降には、支配層のなかにも、熊本藩主細川重賢、薩摩藩主島津重豪のような蘭癖大名があらわれ、久保田藩主佐竹義敦のように自ら絵筆をとり蘭画を描く藩主もあらわれた。博物趣味の流行や殖産興業の必要性から蘭学に傾倒した君主も多く、その支援によって蘭学はいっそう隆盛した。

田沼時代の1774年(安永3年)には、杉田玄白・前野良沢らがオランダの医学書の『ターヘル・アナトミア』を訳して『解体新書』として刊行、1788年(天明8年)には大槻玄沢が蘭学の入門書『蘭学階梯』を記して、蘭学の発展の基礎をつくった。また志筑忠雄は1802年(享和2年)、ニュートン力学を研究し、ジョーン・ケイルの著作を『暦象新書』として翻訳刊行している。平賀源内は蘭学全般を学び、エレキテルの復元や寒暖計の発明などをおこなっている。幕府天文方では世界地図の翻訳事業がなされ、1810年(文化7年)、『新訂万国全図』を刊行した。

『蘭学事始』は、1815年(文化12年)、83歳の杉田玄白が蘭学草創からを回顧して大槻玄沢に送った手記であり、戦国末期の西洋との接触から話を始め、蘭方医学の起こりや青木昆陽と野呂元丈による蘭語研究、『解体新書』翻訳時の苦労が臨場感豊かに記されている。その他、平賀源内、前野良沢、桂川甫周、建部清庵、大槻玄沢、宇田川玄真、稲村三伯など同時代の蘭学者の逸話が満載されている。

小田野直武「東叡山不忍池」(1770年代)秋田県立近代美術館所蔵
1792年に司馬江漢が発行した「地球全図」辞書としては、ハルマの『蘭仏辞書』をもとにして、1796年(寛政8年)に日本最初の蘭和辞典が稲村三伯・宇田川玄随らによって編纂され、1798年(寛政10年)『ハルマ和解』として刊行された。さらに1833年(天保4年)には大部の『ドゥーフ・ハルマ』が完成した。辞書の編纂や刊行によって蘭学は飛躍的に発展し、各地に蘭学塾の隆盛をみた。

こうした蘭学興隆にともない、幕府は高橋景保の建議を容れ、1811年(文化8年)に天文方に蛮書和解御用を設けて洋書翻訳をさせている。景保はまた、伊能忠敬の全国測量事業を監督している。なお、蛮書和解御用は幕末には蛮書調所という洋学の研究教育機関に発展した。

文政年間(1818年?1829年)にはシーボルトが日本を訪れ、1824年(文政7年)、長崎郊外に鳴滝塾を開いて高野長英や小関三英、二宮敬作、伊東玄朴、戸塚静海らに蘭方医学(西洋医学)や自然科学などの諸学を講じた。さらに、大坂では1838年(天保9年)に緒方洪庵が適塾をひらいて、福澤諭吉、大鳥圭介、橋本左内、大村益次郎、長与専斎、佐野常民、高松凌雲など、幕末から明治維新にかけて活躍した幾多の人材を育てた。

芸術の面でも、平賀源内からの伝授により、安永・天明年間に隆盛をみた小田野直武の秋田蘭画を皮切りにして洋風画が開花し、司馬江漢や亜欧堂田善などの作家があらわれ、これらの技法や題材は浮世絵にも影響をあたえている。また、江戸時代中期には蘭学者や文化人などが親交を深めるため、太陽暦で正月を祝うおらんだ正月を催したりもした。

しかし、その一方では、外国からの開国要求を警戒した江戸幕府によって、政治・思想面では抑圧が加わり、国外持出の禁止されていた伊能忠敬の日本地図を持ちだそうとしたことがきっかけとする1828年(文政11年)のシーボルト事件や、モリソン号事件に対する幕府の対応を批判した『戊戌夢物語』の高野長英、『慎機論』の渡辺崋山が弾圧された1839年(天保10年)の蛮社の獄が起こっている。

幕末の日蘭関係
フェートン号上述のとおり、ヨーロッパ諸国のなかではオランダのみが日本との通商を許されており、長崎の出島にオランダ東インド会社の商館を設置していたが、1808年、イギリス軍艦フェートン号がオランダ船を捕獲するために長崎に侵入、薪水などを得て退去した。これがフェートン号事件である。当時のオランダは、ナポレオン・ボナパルトの弟ルイ・ボナパルトを王とするホラント王国であり、イギリスとは戦争状態にあって、その東南アジアの植民地はイギリスによって占領されていた。この事件は、ヨーロッパにおけるナポレオン戦争の余波が東アジアの日本にまで及んだものであるが、責任をとって長崎奉行松平康英は自刃した。

1813年ナポレオン帝国が崩壊すると、イギリスに亡命していたオラニエ=ナッサウ家の一族が帰国し、ウィレム1世が即位して南ネーデルラント(ベルギーなど)を含むネーデルラント連合王国を樹立した。これが現在まで続くネーデルラント王国(オランダ王国)の始まりである。

クルティウスアヘン戦争後の1844年(弘化元年)、オランダ国王ウィレム2世は日本に開国を勧告する国書を将軍徳川家慶あてに送ったが、翌年、幕府はこれを拒絶している。

1852年(嘉永5年)、この年にオランダ商館長となったヤン・ドンケル・クルティウスが幕府に提出した「別段風説書」には、アメリカが砲艦外交を極東でおこなうとして米国軍船の来航を予告したが幕閣はこれを黙殺した。翌1853年(嘉永6年)、アメリカ合衆国大統領ミラード・フィルモアの国書をたずさえて東インド艦隊司令長官マシュー・ペリーが浦賀沖に来航した。1854年(安政元年)、ペリーが軍艦7隻を率いて再来航し、日米和親条約が調印されて日本が開国すると、それにつづいてイギリスやロシアとも同じ内容の条約が結ばれた。クルティウスは、開国政策に転じた幕府の要求に応じ、軍艦2隻(スンビン号(のち観光丸)と、ヤパン号(のち咸臨丸))の発注、幕府長崎海軍伝習所の設立、オランダ海軍士官の招聘などに関与し、これらの活躍を通じて日本側の信頼を得て1856年1月30日(安政2年12月29日)、日蘭和親条約の締結にいたった。日本は、この4か国との和親条約により、従来の長崎とともに、下田、箱館も開港されることとなった。

2009年01月23日

ロックマンエグゼBEAST

『ロックマンエグゼBEAST』(ロックマンエグゼ ビースト)は、カプコンのゲームソフト『ロックマンエグゼシリーズ』を原作とするテレビアニメ。

2005年10月1日から2006年4月1日まで、アニメ『ロックマンエグゼStream』の続編として、テレビ東京系列で毎週土曜日8:30?9:00の時間帯に放送された。全25話。

ベースは『ロックマンエグゼ6』。前作のデューオの危機から1ヶ月後。並行世界ビヨンダードより突如現れた巨大電脳獣、グレイガとファルザーは、互いにゾアノロイドと呼ばれる自律ナビを率い、次元を越えて抗争を繰り広げる。平和を脅かすグレイガ軍、ファルザー軍に立ち向かう熱斗とロックマン達。しかし、彼らと共に現れた赤ん坊ナビトリルと出会ったロックマンに、恐るべき「獣化」の力が宿る。トリルの正体、そして電脳獣が熱斗達の世界に現れた目的とは?

登場人物

主要人物
光熱斗(ひかり ねっと) - 声優:比嘉久美子
主人公。
ロックマン - 声優:木村亜希子
熱斗のナビ。トリルによって獣化の力を得る事となる。
桜井メイル(さくらい メイル) - 声優:水橋かおり
ロール - 声優:城雅子
伊集院炎山(いじゅういん えんざん) - 声優:斎賀みつき
ブルース - 声優:松風雅也
ライカ - 声優:結城比呂
サーチマン - 声優:福山潤
ディンゴ - 声優:山口眞弓
トマホークマン - 声優:阪口大助
光祐一郎(ひかり ゆういちろう) - 声優:川島得愛
名人(めいじん) - 声優:藤原啓治
アイリス - 声優:仙台エリ
アメロッパの軍事工場で炎山が出会った少女。こちらの現実世界の住人ではなく、ビヨンダードの光正がカーネルの感情データを人間化したナビ。移動型コピーロイドで行き来する。仮面をまとったナビの姿は仮の姿である。ナビであるので食事を必要としない。
トリル - 声優:下屋則子
アメロッパ軍の旧軍事施設内にいた赤ん坊ナビ、20年の封印から解けたバブルマンが発見した。その後ロックマンたちの元へわたった。ロールからは「ビープ」、熱斗からは「コロック」と名付けられたが、その後ロックマンの直感でトリルと命名。数日で子供ナビになる。ウイルスをキューブ状に圧縮、解放したり、ロックマンと融合して、ロックマンをグレイガやファルザーの姿へと獣化させる能力を持つ。その正体はビヨンダードの光正が生み出したシンクロナイザーで、両軍にとっては脅威であり最終兵器でもある。
蒼木真琴(あおき まこと) - 声優:夏樹リオ
名人の恩師の娘。コピーロイドの生みの親。彼女からは、名人は「名人くん」と呼ばれているが、特に指摘していない。本人によれば名人の元彼女。

ビヨンダードの住人
光正(ひかり ただし) - 声優:青野武
熱斗たちの世界では熱斗の祖父だが、ビヨンダードにも存在していた科学者。
新垣コジロー(あらがき - ) - 声優:瀧本富士子
パクチーの村で、熱斗の友達となった。パクチーが好き。
鉄国男(くろがね くにお) - 声優:菅生隆之
メイルと炎山で貨物列車と遭遇、運転士の男。
チャージマン - 声優:最上嗣生
鉄国男の機関車型ナビ。
パクチー・ファラン - 声優:大原さやか
料理上手な女性。たくさんの孤児を養っている。かなり勝気な性格。
スラッシュマン - 声優:杉田智和
パクチーのナビ。料理の天才。
風天老師(ふうてんろうし) - 声優:清川元夢
仙人のような風体の老人。風の声を聞くことができる。
テングマン - 声優:浜田賢二
風天老師の天狗型ナビ。ビヨンダードのナルシー・ヒデ(山下日出の助)は敗北した。
土太郎(どたろう) - 声優:近藤隆
プレスとのコンビで穴掘り&リサイクル業者を営む青年。主に穴掘り担当。
グランドマン - 声優:遠近孝一
土太郎のナビ。体に装備したドリルで岩盤を掘り進む。
プレス - 声優:吉野裕行
土太郎とのコンビで穴掘り&リサイクル業者を営む青年。主にリサイクル担当。
ダストマン - 声優:武虎
プレスのナビ。グランドマンの後方支援を行う。
ダーク・キリサキ - 声優:甲斐田ゆき
死神と呼ばれた少年。金の為なら非情になる性格だったがマサによって人を信じるようになる。熱斗の心でいると看破。
キラーマン - 声優:大西健晴
キリサキの妖怪型ナビ。名の通り確かに不気味な姿をしている。好戦的。
バレル - 声優:千葉一伸
カーネル - 声優:安元洋貴
キャプテン・クロヒゲ - 声優:石井康嗣
元はグレイガに味方する悪党だったが、後にワイリーの手下になった。金の亡者らしい。熱斗達がパラレルワールドに帰る時に、パラレルワールドに迷い込んでしまった。クロスフュージョンすべく、パラレルワールドのワイリーにしつこく付きまとうが、失敗続きである。
ダイブマン - 声優:川田紳司
クロヒゲの潜水艦型ナビ。体内にオペレーターを乗せることができる。最後に「であ?る」と言う。
チロル - 声優:神田理江
クロヒゲと共にグレイガに味方していたが、裏切ってワイリーの手下になった少女。ずる賢いらしい。クロヒゲと共にパラレルワールドに迷い込んだ。クロスフュージョンすべく、パラレルワールドのワイリーにしつこく付きまとうが、失敗続きである。
サーカスマン - 声優:川津泰彦
チロルのピエロ型ナビ。

ゾアノロイド
ゾアノプラントマン - 声優:吉野裕行
プラントマンに似たグレイガ側ゾアノロイド。姿が似ているのは、異世界にも同じようなナビが存在するためである。ロックマンとブルースの連続攻撃で倒された。
ゾアノスパークマン - 声優:風間勇刀
スパークマンに似たファルザー側ゾアノロイド。のちにゾアノファラオマンによって操られたが、グレイガ姿のロックマンによって敗れた。
ゾアノパンク - 声優:伊藤栄次
ファルザー側のゾアノロイド。熱斗達の世界で実体化した最初のゾアノロイド(熱斗たちの世界のパンクは未登場)。
ゾアノフレイムマン - 声優:長嶝高士
グレイガ側のゾアノロイド。盗んだ電力で昔の戦争に使われた戦艦を動かし、ファルザー軍のコピーロイド工場を襲撃する(熱斗たちの世界のフレイムマンは未登場)。
ゾアノファラオマン - 声優:藤原啓治
ファラオマンに似たグレイガ側のゾアノロイドで、ナビ蒸発事件の犯人。トリルの秘密を知る。ブルースの攻撃で致命傷を受け、グレイガに報告後消滅。
ゾアノナンバーマン - 声優:川島得愛
ナンバーマンに似たグレイガ側のゾアノロイド。色が濃いのが特徴だが見抜いた人は誰もいなかったため本物ごと攻撃して見破ることに。ゾアノゲートマンにデータを奪われ消去。
ゾアノフリーズマン - 声優:田中総一郎
フリーズマンに似たファルザー側のゾアノロイド。負傷しているところをアイスマンに助けられ、そのアイスマンをかばって消去。氷の結晶のデータを作るのが得意。なお、彼の残した通信機(通信プログラム?)がアイスマンに拾われ、それがアイスマンのオペレーターの氷川透を通して、科学省にわたった。
イエティマン - 声優:安元洋貴
氷型のナビ。ゾアノストーンマンに襲われた。
シャーベットマン - 声優:小伏伸之
氷型のナビ。ゾアノストーンマンに襲われた。
ゾアノストーンマン - 声優:石川ひろあき
ストーンマンに似たグレイガ側のゾアノロイド。ロックマンに倒された。
ゾアノゲートマン - 声優:木内秀信
ファルザー側のゾアノロイド。ファルザー姿のロックマンによって倒された(熱斗たちの世界のゲートマンは未登場)。
ゾアノクイックマン - 声優:茂木優
クイックマンに似たグレイガ側のゾアノロイド。クロスフュージョンした熱斗に倒された。
ゾアノスワローマン - 声優:谷山紀章
スワローマンに似たファルザー側のゾアノロイド。クロスフュージョンした炎山に倒された。
ゾアノスネークマン - 声優:中尾隆聖
スネークマンに似たファルザー側のゾアノロイド。ビヨンダードで実体化したロックマンに倒された。
ゾアノガッツマン - 声優:江川央生
ガッツマンに似たグレイガ側のゾアノロイド。色は紫でこちらのガッツマンより賢く、強い。しかも「?でガス」とは言わない。
ゾアノダークマン - 声優:坂東尚樹
アイリスを連れ去るグレイガ側のゾアノロイド。ファルザー姿のロックマンに倒された(熱斗たちの世界のダークマンは未登場)。
レコーダ ケース チトク 時代の扉 僕達の舞台 フットホ セット リーダー ムーミン カーラ ヌーベ エンジェル ケーエフ マスメ ブラウ フェース コモン キモスタ スクハ プリン ユーロダ マリーナ ジョイント 天慶 シーザー ビブ シンプトン カラー ロケオ カザノ カラー レタッ サラマ トラン ロスタ マカラ グルプ アニメ クレス シーズンオ トンネル セリウ 楓の小舎 杜仲 サーチズミ ピース パラグ チポフ チョイス ムード

ゾアノジャンクマン - 声優:三宅健太
ジャンクマンに似たグレイガ側のゾアノロイド。機関車の衝突で消去。
ゾアノホエールマン - 声優:三宅健太
ホエールマンに似たグレイガ側のゾアノロイド。スラッシュマンの攻撃によって消去。
ゾアノヤマトマン - 声優:山口太郎
ヤマトマンに似たグレイガ側のゾアノロイド。グレイガ姿のロックマンの攻撃に倒された。
ゾアノクラウドマン - 声優:志村知幸
クラウドマンに似たファルザー側のゾアノロイド。グレイガ姿のロックマンに倒された。
ゾアノカットマン - 声優:芝原チヤコ
カットマンに似たファルザー側のゾアノロイド。ゾアノカットマンブラザーズが太郎の仇をとるため、マサを人質にした。元は50体いたが、後の45体はキラーマンに倒された。
ゾアノソードマン - 声優:?
ソードマンに似たファルザー側のゾアノロイド。ゾアノカーネルに襲われる。
ゾアノケンドーマン - 声優:?
ファルザー側のゾアノロイド。クロスフュージョンしたゆりことプライドに倒される(熱斗たちの世界のケンドーマンは未登場)。
ゾアノメタルマン - 声優:?
メタルマンに似たグレイガ側のゾアノロイド。ゾアノケンドーマンを倒したゆりことプライドの前に現れる。
ゾアノナパームマン - 声優:?
ナパームマンに似たグレイガ側のゾアノロイド。クロスフュージョンした燃次とジャスミンに倒される。燃次に「ニセ燃次郎」と呼ばれた。
ゾアノメディ - 声優:?
メディに似たファルザー側のゾアノロイド。ゾアノナパームマンを倒された後現れる。
ゾアノブリザードマン - 声優:?
ブリザードマンに似たグレイガ側のゾアノロイド。出前に行っているデカオを追い駆け回る途中、ダーク・ミヤビに乱入される。
フットマン - 声優:?
以前はゾアノファラオマンによってゾアノロイドに改造されたが、熱斗たちの世界で出現し、真辺によって倒された。

2009年01月16日

アメノウズメ


タイム ハンド トリニタ テンシル ファクトリー ふたつ星 はなの舞 ブロイラー スペクタ だっと ラマズダ キーバス 後ろゆび ドラッ エンド もくと トップラ ヒップ トルテ ドーパミン ボケ インタ ファミ テレポ ぱらぴーの タリカ ピューレ カピタン セブサー 春一輪 レイガイド ポット レグルス ロビイ 秘密の花園 コバノ リンワキ ソフトサーチ ムチャコジ オルガン ゲッツ スプーン ランタ しゅいろ うしべに パンパ ブザー ロカール ランダム サブアリ
アメノウズメ(アマノウズメ)は、日本神話に登場する女神。「岩戸隠れ」のくだりなどに登場する芸能の女神であり、日本最古の踊り子と言える。古事記では天宇受賣命、日本書紀では天鈿女命と表記する。

岩戸隠れでアマテラスが天岩戸に隠れて世界が暗闇になったとき、神々は大いに困り、天の安河に集まって会議をした。オモイカネの発案により、岩戸の前で様々な儀式を行った。そして、アメノウズメがうつぶせにした桶の上に乗り、背をそり胸乳をあらわにし、裳の紐を股に押したれて、低く腰を落して足を踏みとどろかし、力強くエロティックな動作で踊って、神々は大笑いした。「あなたより尊い神が生まれた」とウズメが言って、沸き起こった哄笑にさそわれて天照大神が覗き見をしようとして戸を少しあけた所、アメノタヂカラオにひっぱり出され、再び世界に光が戻った。

天孫降臨の際、ニニギが天降ろうとすると、高天原から葦原中国までを照らす神がいた。アマテラスと高木神に、「手弱女だが顔を合わせても気後れしない(面勝つ)からあなたが問いなさい」と言われたアメノウズメが名を問い質すと、その神は国津神のサルタヒコであり、道案内をするために迎えに来たのであった。アメノウズメはアメノコヤネ、フトダマ、タマノオヤ、イシコリドメと共に五伴緒の一人としてニニギに随伴して天降りした。アメノウズメはサルタヒコの名を明かしたことからその名を負って仕えることになり、猿女君の祖神となった。一説にはサルタヒコの妻となったとされる。

アメノウズメは大小の魚を集めて天孫(ニニギ)に仕えるかどうか尋ねた。みな「仕える」と答えた中でナマコだけが何も答えなかったので、アメノウズメはその口を小刀で裂いてしまった。それでナマコの口は裂けているのである。

アメノウズメの原形
神々を笑わせたことからそのような芸事を生業とする女神である(すなわち芸人、コメディアンである)という理解が関西では先行しがちである。事実大和の賣太神社に祀られるアメノウズメは芸能の始祖神として信仰を集めている。だが、記紀の記述からは「神懸かって舞った」と読めるため、笑いをとることが彼女の踊りの目的ではなく、むしろ手弱女であるが、恥じらいをかなぐり捨て乳房を出して半裸となり、踵を股の内側にひねって地を強く踏む申楽のステップをし、股を大きく開き、腰を激しくゆり動かして、性行為、出産を連想させるポーズをとる動作をしていることが読み取れ、柔よく剛を制す、男にも勝る女の下半身の性の強さを演舞で表現したとみられる。その女相撲めいた武道的蛮勇(強女=オズメ)のエロティシズムに対して喝采が贈られ、乱闘的祭り(宴会?)の喧噪に天照大神の心が動いたと見る方が自然である。

天の岩戸の前におけるこのような彼女の行為は、神への祭礼、特に古代のシャーマン(巫)が行ったとされる神託の祭事にその原形を見ることができる。いわばアメノウズメの逸話は古代の神に仕える巫女たちの姿を今に伝えるものであると考えることができる。この場合の神とはアマテラスという神格が与えられるより以前の古い太陽神信仰であり、後に太陽神の神格がアマテラスへと置き換わった後にもアメノウズメの立場までは置き換わらなかったために現在のような神話として伝わっている、と思われる。

このことを顕著に示す事例が、岩戸神楽の原型と伝えられる宮崎県西臼杵郡高千穂町の「高千穂の夜神楽」である。この神楽では、始めに素面で男性の舞手が日本刀の剣舞をした後、後半の舞で登場するアメノウズメは、左手に笹葉を模した木の枝を、右手に幣をつけた五十鈴を持って、中国の剣舞の「刺剣」の動作をしてスピン回転をしながら舞う。アマテラスは33番の最後に夜明けに高木(外注連)に降誕する神霊(タカギムスヒノカミ)と考えられていて、舞い手の神としては最後まで登場しない。そこで大神とされるのは、大わだつみの神である。

こうした踊りは、神を慰撫し、力を回復させるための踊り(巫=神凪/かんなぎ、神座/神楽=かみくら/かぐら/かみあそび)である。一方日本書紀においては「巧みに俳優(わざおぎ)をなし」とあり、これは神の業をその身に招いて観衆を楽しませる姿を表している。このことが「俳優」の語源になっているように、神楽舞に連なるこれらの祭事は、日本の芸能の出発点となったことが確かである。

なお、ヤマト王権の大王(天皇家の祖)が行った古代の大嘗祭においても、大王家の祖神を祀る巫女たちが同様の神懸かりした激しい踊りを踊っていたということがわかっている。これは上記のような太陽神への祭事が変化したものであると考えられる。その背景は、大和王権が太陽神=アマテラスを祀りかつその子孫を標榜していたことに着目すると理解しやすい。

また天孫降臨の際にサルタヒコと応対し、その後、その名を負って猿女君を名乗ったという逸話も、サルタヒコが元々伊勢地方で崇められていた太陽神であったとされることから、アメノウズメが太陽神に使える巫女たちを神格化したものであることの証拠とも言える。猿女一族は古くから朝廷の祭祀と深く結びついていた一族であり、また猿女君は宮廷祭祀において神楽を舞うことを担当した神祇官の役職名である。

神名の「ウズメ」の解釈には諸説あり、「強女」の意とする説や、中国風に髪を頭の上にあげ、蔦をかざし(髪をとめるピンやはちまき)にしてとめた「髻(ウズ)」を結った女性の意とする説などがある。
猿女君・稗田氏の祖とされ、稗田氏の氏神である賣太神社では、芸能の始祖神、福の神、おたふく、おかめ、等と称すると伝わる。芸能・技芸全般の神として信仰されており、芸能神社(京都市右京区)、椿大神社(三重県鈴鹿市)、鈿女神社(長野県北安曇郡松川村)などで祀られている。鈿女神社は地元で「おかめ様」として崇められており、最寄駅の大糸線北細野駅は信濃鉄道の駅として開業した際「おかめ前駅」と呼ばれていた(国営化に当たって改称)。

宮崎県西臼杵郡の高千穂町には、アメノウズメがサルタヒコと結婚した場、荒立宮の後と伝わる荒立神社が存在し、国際結婚・安産の神として、ウズメとサルタヒコが神体となっている。

村境や道路の分岐点などに立てられる道祖神は、サルタヒコとアメノウズメであるともされる。